展示会出展サポート
なぜ「出展」なのか?
デジタル化とグローバル経済によってビジネス環境がどんどん変化する中、米国では「参加型」のビジネスマインドが非常に重要になっています。会議でもイベントでも、積極的に参加することで課題やニーズを瞬時に把握し、お互いに具体的な解決策を出し合うことで、スピード感のあるビジネス展開が可能になるからでしょう。
イベントや展示会などに積極的に出展するのも、この「参加型」の姿勢を具体的、且つ効果的に実践するためです。不特定多数の相手(顧客やパートナー)に自社商品をアピールし、相手から反応や助言を引き出し、それによって商品の改良や事業計画の修正を迅速に行うための重要な手段なのです。
特に、米国の展示会にはビジネストレンドの形成にかかわる企業が多く参加し、先端技術やアイデアを競っているため、将来の大きな潮流に乗るためには「出展」による積極的な関与が必要不可欠と言えます。
米国での「出展」はハードルが高い?
しかしながら、アメリカにおけるイベントや展示会に出展すること自体、非常にハードルが高いと思っている人が多いのではないでしょうか?出展を躊躇する理由として、以下のような課題が挙げられます。
– 商品自体の完成度がまだ不十分?
– 出展後のフォローアップはどうするか?
– 販売体制や保守体制もまだ不十分?
一方、実際にイベントに出展する多くの米国企業の考え方は、以下に説明しますように、実はだいぶ違っています。
イベント出展に関する米国の実態
出展は重要な情報収集源
米国市場は規模も分野も非常に広く、出展者(売り手)が予想もしないニーズや使い方が存在し得るのですが、それを見つけるのが展示会です。
「買い手」にとっても展示会に行ってみないと何があるかが分からないため、大きいイベントなら何千何万という「買い手」が数日間に渡ってブースを巡り、出展者も驚くような質問を発信します。
これらによって多くの新しいニーズや使い方が発掘されます。
今こそ「出会い」がすべて
いつの時代でも「出会い」は重要でした。しかし、インターネットとデジタル技術を駆使することで、何か新しいことをするのに時間もお金もそれほど掛からなくなった今、出展による「出会い」で誰かと知り合ったり新しい何かを見つけたりすることが、ビジネスを構築するための一番の近道になりました。
一つの「出会い」が別の「出会い」に繋がり、ネットワーク的に連鎖することで、予想もしなかった展開になるのが「シリコンバレー流」です。
走りながら考える
もう一つのポイントはスピード感。商品がまだ十分完成していないうちに、「ニーズ発掘」や「出会い」によって軌道修正しながら最短距離でビジネスの立ち上げを行うのが「シリコンバレー流」です。
販売体制や保守体制もそれに合わせて少しずつ構築する形になりますが、実は多くの日本企業にとっては、そのような体制作りも含めての「新規事業」となります。そこから始めない限り、いつまで経ってもシリコンバレーに入り込めません。